末端ゲーム開発者のゲーム備忘録

末端ゲーム開発者がゲームを分析する目的でレビューを書いているようだ。

Morkredd

ゲーム概要

影に入ると死亡というルールの中、二人が協力して光る大玉を転がしたりするパズルアクション

ストーリーは言葉を一切使わずに進んでいくため、LIMBOや風ノ旅ビトがイメージとしては近しいだろう。

今回は二人プレイにてクリアした。クリア時間はおおむね4時間程度だったかと思う。

 

感想

 

 全体的によくできている印象だが、インディーらしい尖った部分があまり感じられず、パズルのアイデアも凡庸なものばかりで意外性はあまりなかった。

 

まずシステム部分だが、影が危険というルールは正直擦られているルールだ。多分ゲーム化しているものも、いくつかある。(パッと思いつくものだとALAN WAKEとか)

そんな擦られた設定でどれだけ尖ったものを見せてくれるのかと思いきや、内容も結構ありきたりだったので残念。

インディーの良さはワンアイデアを深く掘り下げた唯一無二のゲーム性だと思っているのだが、このゲームは小ぎれいにまとまっていて、面白みには欠けていた。

その代わり、ギミックを多く用意していて、インディーならではの息切れ感はなかったため、クオリティは非常に安定していると感じた。

 

次にストーリー部分だが、これはかなり尖っている。

序盤からして、謎の光体に真っ黒な人形のような二人が命を吹き込まれるところから始まり、陰に入ると死亡という、特異な状況だ。

そこから特に種明かしもされることなく、新たな要素や奇妙な生物が次々現れる。

雰囲気からしてLIMBOフォロワーではないかなと思うが、明確な答えはわからない。

ただ全体として、絵だけで話を伝えることに成功しているとは思えないため、微妙なところだ。

総評

後々自分で見返したときに分かりやすいように、総評には5点評価で何点だったかを書いていこうと思う。

評価はクリア、もしくは断念した時点でのものになる。

ということで、こちらのゲームの評価は……

 

3点!

 

理由としては、とにかく凡庸であったため。

つまらないわけではないのだが、このゲームならではの要素があまり感じられなかった。

光と影を使ったギミックは昔から多様な種類が開発されてきたが、このゲームではその初歩的な部分のみでしかパズルを行っていない。

かといって、クオリティーは安定しているし、これといってつまらないことがあったわけでもないので、ちょうど真ん中という感じだ。 

あとがき

XBOX Game Passにあったためサクッとクリアしてみたが、定価の2000円で購入していたら、すこしがっかりしたかもしれない。

せめて今どきのゲームで、協力プレイが面白いとなったらオンラインプレイくらいはつけてほしかった

 

また、話は変わるが実はこのゲーム、クライマックス部分で急にゲーム性が変わるのだが、これが個人的に面白かった。

これで500円くらいの小規模ゲームを一本作っても意外と売れるんじゃないかなと思う。

とはいえ一本作るのって大変だし、インディーなら表現したいものを作ってほしいから、次回作はもっと深堀りしたゲームを出してくれると嬉しいな。(品質が高いインディースタジオって貴重だからね…)