Ori and the Blind Forest Definitive Edition
ゲーム概要
手書き風の美麗グラフィックで織りなす骨太なメトロイドヴァニア。
主人公であるオリは、ニブルの森が滅びゆく異変を食い止めるべく、旅に出る。
Definitive Editionでは新スキルや新エリアなどが追加されている。
メトロイドヴァニアはメトロイドもキャッスルヴァニアもやったことはないが、結構好きなジャンルだ。
近年だとホロウナイトは傑作で、大ハマりした。
感想
前評判として、名作と名高かったので期待していたが、その期待に十分こたえてくれた。
シナリオ、システム、BGM、レベルデザイン、グラフィック、すべてが素晴らしい。
強烈な要素が刺さってくるわけではなく、すべての要素が互いに絡み合って、高い水準でまとまった一つの塊として、極上の輝きを放っている。
まずシナリオだが、シンプルではあるが非常に良い。
悪役も単純な悪ではないメロドラマじゃない点や、シナリオと敵を倒す部分にフォーカスしていないシステムと親和性が高く、作品としての質を高めている。
上記で触れたシステムだが、特徴的なのは敵を倒さないでもスルー出来るスキルがどんどんそろっていく点だ。
ホロウナイトはHPがシビアだった関係上、敵をスルーするリスクよりも倒したほうが簡単なシーンも多かったが、oriでは中盤以降スルーが中心のプレイングになる。
ボス戦が存在しないところにも、そういったシステムが表れている気がする。
そして何より素晴らしいのはレベルデザインだ。
難易度曲線がとてもよくできていて、これほどプレイヤーのギリギリを要求するゲームも珍しいなと思う。
1回で余裕クリアなんて絶対にさせないが、何回もプレイすると解法がわかるデザイン。
正攻法がテクニカルな回答に思えるほどプレイヤースキルを要求されるが、これを支えているのがソウルリンクシステムになる。
どこでもセーブポイントを設置できる(制限はあるが)このシステムが、死に覚えになる骨太アクションをがっちり支えてくれている。
総評
後々自分で見返したときに分かりやすいように、総評には5点評価で何点だったかを書いていこうと思う。
評価はクリア、もしくは断念した時点でのものになる。
ということで、こちらのゲームの評価は……
5点満点!
理由としては、非の打ちどころがほとんどなかったため。
クリア後もマップのアイテムをすべて取得しに行っていたが、取れないこい構造になっていることがほとんどなかった。(唯一、ひとつだけダメージを大量に受けないと取れない構造のものがあった)
また、シナリオとシステムとデザインとほかの要素のすべてがこれほど密に絡み合って相互作用で高めあっているゲームはほとんど存在しないのではないかと思う。
あとがき
ホロウナイトが好きだった身として、かなり期待を寄せていたが、その期待を上回ってホロウナイトと甲乙つけがたいほどの傑作が出てくるとは全く思っていなかった。それほどホロウナイトは僕的には面白かった。
今後はホロウナイトの前にoriをお勧めして、ハマったらホロウナイトもお勧めする流れに変更しようと思った。